2008年3月アーカイブ

満を持して桜の花が一斉に開花している。
華やかでなんだかウキウキしてくる。
春の到来と言った感じである。

日本人と桜の関係は特別な関係に思われる。
きらびやかさ、清楚さ、はかなさ...などなど、
日本人の「わびさび」の心の代表ではないだろうか。

日本人は自然と上手く共存して文化を作り楽しんできた。
「粋」なども日本人の良さだろう。
はかなさや弱さを愛することができるのも、
また日本人ならではのもの。

しかし、アメリカの影響で日本人の品格がなくなりつつある。
いつも物質的に満たされ、快楽と満腹をむさぼる。
少しでも嫌なことがあると、
悪いことだと決めつけなくそうと遮二無二なる。
不自由や不便、空腹や痛みに囚われ逃げようとする。
結果、大切なものをなくしてしまう。

喜びや楽しさ、幸せは
悲しみや苦労、不幸せと対なのだから切り離せない。

私の育った昭和の時代、日頃は意外に質素なものを食べ、
おやじの給料日にはちょっとした贅沢で
ビフテキ(ポークのときのほうが多かったかも?)が
食べられるのが楽しみで喜びだった。

小さな苦労は人生を豊かにするエッセンス。
味方につけて上手く付き合いたいもの。

桜の花も咲いているのは2週間ほど...
花を咲かせるために冬はシッカリと根を張り春に備えてきた。
今のあなたの苦労は何のためか理解していますか?

(次号に続く)
全部とはいわないが...若い人たちが
おそろしくやさしくて 傷つきやすく
おそろしく不器用でグズでいいこなのだ...

と養老孟司&宮崎駿著の「虫目とアニ目」(新潮社発行)の
冒頭のイラストページに書いてある。

企業で管理者たちが愚痴を言っていることとピタリと当てはまる。
自信なく人の顔色をうかがい、一所懸命するのだが上手くいかない。
簡単なことに手間取ってイライラさせる。
叱ると素直に謝るのだが反省の色が見えない。
「どうすればいいですか」と考えずに素直に聞いてくる・・・

「どう教えればいいのか」と管理職もさじを投げる。
困った人の中には「何のために」という
目的意識を持たずに作業をしている人が多い。
目的・ゴールがないのだから「どうすればいい」のか分かるわけがない。
失敗したら反省するのだが、
次を失敗しないための創意工夫・改良改善がない。進歩がない。

養老先生の話に「都会型」と「田舎型」の話がある。
「都会型」はああすればこうなる。
スイッチを押すと電気がつく、TVがつく。
人工の物はどこか壊れると必ず原因があり、そこを直すと元に戻る。

「田舎型」は、例えば稲を植える。
ちゃんと育てようと思っても、どうなるかは分からない。天のみぞ知る。
自然の法則は「やってみないとどうなるかは分からない」と言うこと。

成功も失敗もあるのである。人間は自然のものである。
必ず上手くいくなんてことは仕事にはない。
都会・人工物、ゲームなどばかりで大自然から
「どうにかなるさ」というような強さを学んでいない若い人たち。

これからの企業の人材育成は大変である。
失敗の中から学ばせていく忍耐と体力が
企業には必要になってくるからである。
と言って心配ばかりしていても始まらない...ケセラセラ。

(次号に続く)
卒業、入学、就職、転職、移動、引っ越し...出会いと別れ。
春は大きく環境の代わる時期ですね。
自分は同じ職場で同じ仕事をしていても、
上司や同僚、取引先などが変わったら、あなたも変化しているのでは?

「変化こそ不変」と言うように全ては移ろい変わっていく。
ましてや人の心など天気のようにコロコロと変わるのが当たり前。
いつもは...、普通は...、みんなは...、と言うけれど基準はありますか?
自分が普通だとか当たり前だと思っていることを
人に押し付けてはいませんか。

変化が早く情報も多い。
日本人でさえ共通の概念が薄れていくなか、
国レベルを超え世界レベル、地球レベル、宇宙レベルでの
共通概念・理論を人々は求めています。

そこで、ビジネスカウンセリング協会は
映画「KIZUKI」プロジェクトを応援することにしました。

自然環境をテーマに映画が製作されます。
一人2000円の寄付で環境への支援参加をしませんか。
日本人の良さ「気づき」により個々が気づき成長し自己変革します。
そしてみんなつながっていく...人も地球も。

今の自分にできることは何かを考え実行する。
今からでも遅くはありません!

映画「KIZUKI」http://www.eigakizuki.com/

(次号に続く)
私は花粉症歴10年以上のベテランである。
春先は楽しいはずなのに気が重い。

のどや口や鼻が乾き目がかゆくなり、くしゃみや鼻水がでる。
集中力や思考力が低下し、対策費用のマスク代や薬代がかさむ。
外で遊びたいのに出ると花粉の洗礼を受ける。
矛盾・葛藤を抱えるとストレスは増加する。

企業でも事業部ごとや職務ごとの主張が合わず
矛盾・葛藤を抱え病んでいく人が多い。

自分は何もしない上司から「何とかしろ!」と迫られる。
「こんなことできるか!」と心で叫ぶが実際には抑え込む。
不思議に身体は素直に反応してうつ病になる。

経営者としては何とか夢や希望と
解決策や整合性を示してやりたいものである。

花粉症になると普段の健康のありがたさがわかる。
企業も心病んだ人を疎んじるのではなく、
企業へのサインを身をもって示してくれているという見方が、
彼らへの支援の一歩ではないだろうか。

できることなら花粉症も心の病も予防したいものである。

(次号に続く)