2008年5月アーカイブ

「過労自殺81人過去最悪」うち精神疾患は3割
(日本経済新聞2008年5月24日記事)。

職場や仕事における働く人の精神疾患は増加している。

病気になる原因としては、本人の性格もあるだろうが、
仕事量(労働時間、残業)、仕事の質(大金や命を預かる仕事など)、
パワハラ上司、規約や制度の曖昧さ、
コンフリフト(葛藤)などさまざまである。

労災認定の判断基準の幅が広がってきていることで、
今後も認定数が増えていくと予想できる。

社会的な動向も大切だが、あなた自身の会社はいかがであろうか?
会社として従業員支援プログラム(EAP)や
メンタルヘルスのための制度を取り入れているだろうか?

そうでない会社だったとしたら、
心の病気になるのは心の弱い人...と言うような認識が
経営者の固定概念になっているのかもしれない。

また、あなた自身はどうだろうか?
自分の考えや想いや判断が相手に対して出せているだろうか?
我慢ばかりして解決策や対処法が分らず疲れ切っていないか?

先ずは自分のストレスとちゃんと向かい合い、
上手に付き合って発散させることもお忘れなく!

(次号に続く)
今週は雨が降った。
所によっては警報も出るような雨と風だった。
みんな傘を必死に支えながら風雨に耐えて歩いている。

私も「傘が邪魔だな」とか「ジメジメして気持ち悪いな」とか
「もうすぐ梅雨の時期だ」などと少しマイナスモードに入ってしまう。

傘をさして歩きながらふと足元を見ていると、元気なものが目に映った。
花や草などの植物である。
雨に濡れ風に揺られながら何とも嬉しそうな表情をしている。
このときを待っていたと輝いて命を謳歌しているように感じる。

私の気持ちは一瞬にしてマイナスモードがプラスモードへ転換した。
人は疲れてくると心も硬くなり柔軟性がなくなってくる。
考えてばかりで感じることが鈍感になる。
もっと自分の感性を開放して生きてみてはいかがだろうか?

少し雨にぬれるのは嫌なもので濡れないように抵抗する。
でもずぶ濡れになったら...人って以外に笑ってしまうのでは?
自分の暗い気持ちやマイナスモードをあなたはどうやって転換していますか?
自分流でいいからちょっと工夫してみてください

(次号に続く)
メンタルヘルス(心の健康)に関する相談が増えている!
2007年度中に東京都内六ヵ所の労働相談情報センターに寄せられた
企業や従業員からの相談状況をまとめた結果である。

メンタルヘルスに関する相談が
07年度では5900件と06年度の倍以上に増えた。
(日本経済新聞2008年5月15日朝刊記事より)

働く人々にとっては仕事がつらい状況が増えている。
うつ病などの人の増加とともに、
世の中の心の病や労災への情報が増えていることも
増加の要因の一つであろう。

「気分がすぐれず、暗い気持ちが続いていて辛い」
と病院で訴えると、
驚くほど簡単に「うつ病」という病名をつけてくれる。

心の病に対する正しい知識が不足しているために、
過敏に反応しているようにも思える。

社会的には不景気やM&Aなどをはじめ
不条理、理不尽、葛藤などが渦巻いていて
個人のレベルで解決できないことが背景にある。

原因や解決方法が混沌としていて分からない。
出口が見えず希望が持てない...。
結果、伸びたままのバネが戻らなくなるように、
心の柔軟性がなくなる。やがて立派なうつ病になっていく。

個人の気持ちや性格も要因として関連しているが、
会社などの考え方やルールがしっかりしていて
判断基準が分かり易ければ人はあまり迷わないだろう。

当たり前のことを当たり前にできない、
正義が企業になくなると、人の心が離れ人財が辞めていく。
悪循環に入り企業は衰退する。

社会的な大きな動向も大切ではあるが、
先ずは自分自身の中に矛盾を抱え込まないようにしたいものである。
思い悩み苦しんだ後...最後はなるようなにるさ!が秘訣かも?

(次号に続く)
こころは目に見えるのだろうか。
こころは天気や色や模様などに例えるたりする。
顔や仕草、声などからも気持ちや感情を推測し判断する。
こころは感じるものなのだ。

人はさまざまな体験の感覚を通して、こころも身体も成長する。
私はよく「こころにどんな風が吹いていますか?」と質問する。
こころを風に例えることで、捉えやすくなる。
「ビルの間の埃っぽい乾いた風」とか
「台風の風雨です」とか
「早朝の霧が冷たく流れている」とか
「午後の温かな海風です」など答えはさまざまである。

同時に色も尋ねる。
赤、青、グレー、緑、ピンクなど、人によって違うが
若干透きとおる感覚を表現する人が多い。
「うすい水色って感じ」の様にである。

こころを風や色に投影して表現してもらう、一種の投影法だ。
熱すぎたり冷たすぎたりする風の吹く状況、
暗い色や不透明な色の風の色などは、あまり好ましいとは言えない。

投影して話してもらうと、話した本人が自分の状況に気づく。
気づくと、どうすればよいか?と考え始める。
解決策を一緒に考えるのだ。
風が吹いていない状態などは危惧する状態だ。

大切なのは考える前に感じること。
感じることを封じられた人は、自分が本当にやりたいことが分からない。
考えてばかりで行き詰っている人は、
行動とともに感性を豊かにする体験をしてみよう。
きっと何かが開けてくるはず!感謝

(次号に続く)
牡丹の花が咲いている。
江戸時代などによく描かれている手のひら大の大きな花だ。
白・赤・ビンクなど色も種類もたくさんある。
多くの人が花を観賞していた。

花を愛でると心が温かくなり笑顔がこぼれる。
そして、感覚や感性が豊かになる。

帰りに隅田川の近くでビールを味わった。
アサヒビール本社の横にあるお店で
出来たばかりのビール「川風」を飲む。

サッパリしていてとても美味しくこれからの季節にお勧めかも?
ブドウも使っているらしく厳密には発泡酒になるそうだ。

「川風」を作ったメーカーの人が席までお礼を言いに来た。
そして、感想や感じ、どんなときに飲みたいか、
どんな食事と会うかなどいっぱい聞かれた。

流石に大手であり、リサーチは欠かさない。
特に感覚を大切にしている。
味だけでなく全ての感性に敏感なのだ。

多くの人の賛同を得た商品だけが市場へ出される。
多くのプロたちの凄さは、
感覚・感性を捉え活かすことが出来る人...「職人」の技だろう。

その域に達するには理論も技術も経験も信念もすべて必要だ。
ともあれ、その前に感じれる人でなければならないが、

その日私は感性を楽しめて癒され幸せな日であった。
目に見えないことにこそ......があるのかも?

(次号に続く)