メールマガジンvol.29

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「にんげんだもの」などの詩や書で有名な
「相田みつを」さんの「相田みつを美術館」に
久しぶりに行ってきた。

カウンセラーになる前から相田みつをさんの作品は好きで、
カレンダーや本、ビデオまで持っている。

私自身、人生のどん底だと思えた30代。
何度も何度も死にたいと思った。
そんなとき、彼のさまざまな作品が私に力をくれたのだ。

私が元気をもらった相田みつをさんの言霊を挙げてみる。

■『道』

長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければならぬ
道というものがあるんだな

そんなときはその道を
だまって歩くことだな
愚痴や弱音は吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ

そしてなあその時なんだよ
人間としてのいのちの根がふかくなるのは


■『いのちの根』

なみだをこらえて
かなしみにたえるとき
ぐちをいわずに
くるしみにたえるとき
いいわけをしないで
だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて
じっと屈辱にたえるとき

あなたの眼のいろがふかくなり
いのちの根がふかくなる


この2つの詩は、私が苦しくつらいときに
何度も何度も読み返した詩だ。
そして観音様の目を持ったカウンセラーになりたいと誓った。

辛く貧乏で大変なときに、就職の道を選ばず
不思議とカウンセラーへの道を突き進んだ。
そのときに支えとしたのが次の詩だ。


「わたしは無駄にこの世に生まれてきたのではない
また人間として生まれてきたからには無駄にこの世を過ごしたくはない
私がこの世に生まれてきたのは
私でなければできない仕事が何かひとつこの世にあるからなのだ

それが社会的に高いか低いか そんなことは問題ではない
その仕事が何であるかを見つけ 
そのために精一杯の魂を打ち込んでゆくところに
人間として生れてきた意義と生きてゆくよろこびがあるのだ」


今にして思えば私のあの30代の苦しみも
必然だったような気がする。


■肥料

あのときの あの苦しみも
あのときの あの悲しみも
みんな肥料になったんだなあ
じぶんが自分になるための


相田みつをさんの作品は
ほとんど全てカウンセリングにつながる。
頭で理解するのではなく、心に直接響くからだ。
美術館には20代の男女も多く訪れていた。
おそらく現代の癒しとして
幅広く受け入れられているだろう。


(次号に続く)

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