職場で心の病気になったかどうかの判断はどうなっているの?
病院などで診断書をもらってきたら、正式に「病気です!」の証明にはなる。
全体から良く見ると、身体は悪くないが、遅刻や早退、欠勤などで
総合的生産性が落ちてきている場合などは、心の病気にかかっている
可能性が大である。
(病名が付くかどうかにかかわらず、損失は出ている)
正常時の仕事を1.0とすると、心の不調時は0.3程に落ちる。
これを割り込むと、周りの上司や同僚が病院やカウンセリングなどを進める。
そのまま、休職になると、直接の上司の仕事が0.5ほど増え1.5になる。
周りの同僚も、3人から5人ほど負荷がかかる。
3人だと1人0.3程増え、1人あたま1.3の仕事になる。
一人分1.0の仕事を、上司と3人の同僚でカバーしたとすると
0.5+0.3×3人=1.4
なんと、0.4も負荷が増大しているのである。(少なめに見積もっています)
さらなる負荷の連鎖が起こる!
上司や同僚が、ストレスと疲労で心の病にかかってしまうのだ!
いったいどれほどの損害を出し続けているのだろうか!?
経営者は、この事実から目を背けずに対峙する必要がある。
心の病の原因の多くは、個人的弱さだけではない。
仕事の質や量、いやな上司、ダメな上司、評価制度など
環境やシステムに起因することが多い。
対処療法ではなく、予防していくには会社全体で取り組まないと効果は出ない。
遠回りをしているようではあるが、一番の近道である。
社員がよく辞める、続かない企業の明日は暗い・・・。
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