動物園の動物と現代の草食系の若者たちを少し重ねて考えてみた。
野生の動物では、餌を取る活動が一日の大半を占める。
その他、天敵や危険がいっぱいで、神経や感覚を研ぎ澄まさなければならない。
命に関わるのだから・・・。
動物園にいれば、餌を取る苦労は必要ない、危険もない。
子どもを産んでも、育てる必要もないかも?飼育係が育ててくれる。
何もしなくても命の危険はないのだから・・・。
現代の若者の恵まれた環境と、動物園の動物が重なって見えてしまう。
命の危険を感じないということは、死を意識しづらい。
これだけ多くの自殺などがあっても、身近に感じない。
人は死にそうになったときこそ、強烈に生を感じるのだから。
携帯を見ながら、音楽を聴きながら歩いていても、つまづかない。
平坦な道、規則正しい階段・・・、なれると注意をしなくても何んとなく歩ける。
自然の山道や川原などではそうはいかない。
全身の神経をつかって、危険を避けたりバランスをとったりと大変である。
だから疲れるのである・・・が、心は生き生きとしてくる。
五感を活性化すると、活き活きとしてくるのだ。
それも頭で考えるのではなく、身体で考えるのが凄い。
もともと、コミュニケーションは五感すべてを通しての総合的なものであった。
機器の発達などで、映像や声が取り出され伝えられるようになった。
肌感覚や匂いなどはおいてけぼりとなった。
機械の発達により、危険と共に感覚も分断され置き去りにされた。
動物園の動物は・・・幸せなのだろうか?
文明に浸った現代の人たちは・・・幸せなのだろうか?
問わずにはいられない!
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