内定式

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本日10月1日は企業の新卒者の内定式が行われる。

とっても厳しい就職戦線のなか、内定を勝ち取った人の晴れ舞台かもしれない。

だが、その背景には内定がまだもらえていない人、昨年の就活から今も続けている人など

多くの問題が潜んでいる。

国や行政も色々と施策を打ってはいるが、企業が元気にならない限り本当の復活はない。

施策も適当にしか見えない。

例えば、経済上の問題で大学を辞めた子どもたちのことなど、誰も問題にしていない。

 

就活の早期化、内定の早出し、青田刈りにより、学生の本業である勉強が疎かになる・・・。

ある商社が、4年生の夏以降に就活をと提案をしていた。

 

今の学生に足りないのは、仕事をやる就業力や社会で生きていく逞しさではないだろうか。

現状を見ていると、就活は学生たちが実社会を体感し現実に向き合うような効果がある。

就活の始めにくらべ終盤では、学生は大きく成長しているのである。

 

企業の採用担当者の話や学生の相談などを聴いていると、明暗を分ける大きな要素がある。

「人間力」というようなものである。

「人として・・・」と言った方が分かりやすいかもしれない。

基礎として、人としての常識や判断、選択に行動がある程度備わっていて、

その上で、能力やスキル、知識や情熱などを加味していると思われる。

その基礎が無い学生が多いので、企業は選考以前の段階だと言う人もいる。

 

残念ながら、内定をもらえていない学生の多くに、主客(主観と客観)の整合性の弱さがみられる。

「経験不足」と私はいつも言っているのだが、子どものときに野山を駆け回ったり、

部活で苦しんだり、恋愛で悩んだり、と「正と負」の体験の少なさが、大人になりきれない大きな原因だと感じる。

場が読めない・・・、などは、自分の判断と選択と行動が、周りの人とズレが大きいことになる。

その差を感じ、修正していくことで、周りとの整合性が取れ、大人としてのたち振る舞いができるのである。

就活は、ある意味この差を感じさせ、差を埋めることを訓練することを実践しているときでもある。

 

就活と就職は人生の大きなイベントかもしれませんが、人生の中ではほんの一瞬。

勝ち負けではなく、自分の人生を創造的に生きていくためのものにしたいですね。

内定式は単なるマイルストーン、人生は山あり谷あり、喜怒哀楽あり!

未来は可能性に満ちているから生きていける。

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