EAPのプロセス詳細
ストレス診断による現状分析
ストレス診断ツールを使って、個人のストレスの状態と組織の中でのストレス分布を分析します。うつ病や神経症で通院・休職している社員については把握できていると思いますが、怖いのは、潜在的なストレスを抱えている社員がいるということ。現状をきちんと把握することで、心の病人を出さない予防対策へとつなげます。
原因の分析
1の診断結果をもとに、その原因を探ります。管理職へは、その部署の仕事の進め方や職場環境などをヒヤリング。組織体制に潜む問題点を抽出します。また、ストレス診断のときに同時に行う個人の性格や行動から、ストレスを持つ社員のコンフリフトを分析。組織と個人、双方の状況から課題を洗い出します。
EAPの設計
1. 2. をもとに、EAPが現実的に機能するための仕組みを設計します。問題解決と予防措置の両方のバランスを考慮したうえで、メンタルヘルス教育など組織としての取り組み、対面カウンセリングなど個人への取り組み、ストレスチェックなど心の健康診断・診療について、具体的にご提案します。
社内体制と危機管理チームの構築
担当者や連絡網の決定、カウンセリングの申し込みの流れ、社員への啓蒙や告知の方法、病院の紹介など、人的な仕組みを構築します。また、自殺者が出た場合などを想定し、遺族への対応、労災の対応、マスコミへの対応、社内外への対応についての取り決めや専門化チームづくりも行っておきます。
社内告知・キックオフ
EAP導入について、全社員へ行きわたるように社内システムや社内報を使って告知。EAPは社員のための制度であることを理解してもらった上で、EAPの仕組みや申し込み方法を知らせます。同時にストレス・マネジメントセミナーなどを開催し、カウンセラーと社員との信頼関係を構築。スムーズなEAP実施を目指します。
EAP実施とフィードバック・改良改善
カウンセリングの実施や啓蒙・教育を通して、カウンセラーが気づいた問題や諸事(社員のプライベートにかかわる情報は出せません)を、建設的意見としてご提案します。それに基づいて、EAP制度を改良改善し、メンタルヘルス対策を充実させることで組織のさらなるパフォーマンス(売上と利益)の向上を目指します。